日本生活文化史学会について

生活文化史第1号
機関誌『生活文化史』第1号
(1983年11月発行)

 日本生活文化史学会は、1983年に創立された学会です。
 その目的は、機関誌『生活文化史』第1号の「『生活文化史』発行のことば」によれば、「生活文化、つまり「暮らしかた」という身近な事柄については、これまで学術研究の対象にならないものとされてきましたが、そうした研究こそ、もっともたいせつなものでなければならないと思います。しかも衣食住に限定することなく、わたしたちの『暮らしかた』を、ひろく各分野の学問から歴史的・総合的に研究する必要性」を多くの人々が感じ、こうした主旨に賛同された方々が集まって、1983年に日本生活文化史学会が発足しました。


会長挨拶

鳥越 皓之 大手前大学 学長・教授 

 「生活文化」を研究するとはどのようなことを指すのでしょうか。研究者によってその解釈が異なってもよいと思いますが、大きく括れば、私たちの〝暮らしの実態〟を文化として抽出して理解しようとするものでしょう。当学会は、生活文化というものは歴史的蓄積のなかで形成されるという諒解のもとに、「生活文化史」という視点から研究してみたいと思う人たちの集まりとなっています。

 会員構成を見ると、トレーニングを受けた学問的背景は多岐にわたります。家政学をはじめとして、農学・工学などの自然科学系、社会学・経済学などの社会科学系、歴史学、地理学、民俗学、芸術学などの人文科学系など実に多様です。こうした多様な背景を持つ人たちから構成されているということはこの学会の魅力のひとつかと思います。 さらに当学会は、もうひとつの魅力をもっています。学会構成員が大学などの研究機関の構成員に留まらないということです。「生活文化史」に関心があれば、いわば在野の人たちも大歓迎ですし、言い方を換えれば、大切な構成員とみなしています。このふたつの魅力を単純化していえば、〝開かれた学会〟ということになるかと思います。

 現在の私たちの社会は、近代化が終了し、次の時代に入ったとみなしてもよい状況になりつつあります。この次の時代のことをポスト・モダンという人もいますし、D.ガボールというアメリカの社会学者の用語を借りて、成熟社会という人もいます。つまりは、経済的な発展をもっとも望ましいとみなす時代から、人間としての幸せ度を高めることが望ましいという発想の時代へ、少しずつ変わりつつあるといえます。

 さて、幸せということをまじめに考えはじめると、頭が痛くなります。けれども少なくとも、ひとりひとりの人間の幸せを考えるのに、人びとの暮らしの実態の理解を抜きにしては絵空事になるでしょう。当学会は、この暮らしの実態を持ち寄って、相互に討議している研究団体だという言い方ができるかもしれません。歴史に視点を据えつつも、きわめて今日的な課題に結びついていることに心したいと思っています。

  • 学会最新情報
  • その他お知らせ
  • 平成28(2016)年度 日本生活文化史学会大会・総会のお知らせ

    ※ 発表エントリーは6月24日(金)締切です。

    ◆ 大会・総会
      日 時 平成28年9月25日(日)  受付開始時間 9:00(予定)
      場 所 神奈川大学横浜キャンパス 29号館(国際センター棟1階)     
    横浜市神奈川区六角橋3−27−1
    ◆ 見学会・懇親会
      日 時 平成28年9月24日(土)
        ◆ 見学会 13:00-16:00(予定) 
     鎌倉建築見学  ※浜島一成先生にご解説いただきます
        ◆ 懇親会 17:00-19:00(予定) 
     横浜中華街
    >>申込み先・参加費など、詳細はこちら

  • 平成28年度 日本生活文化史学会賞の募集

    平成28年度日本生活文化史学会賞を募集中です。
    本賞に相応しい業績のご推薦をお寄せください。(他薦・自薦どちらでも可)
    詳しくは、下記ページをご覧ください。
    >>日本生活文化史学会賞 詳細

  • 2015(平成27)年度 日本生活文化史学会大会・総会の報告

    photo 2015(平成27)年度 大会・総会の報告、大会要旨集をUPいたしました。
    >>2015(平成27)年度大会報告のページ
    >>2015(平成27)年度 大会要旨集(PDF 623KB)

  • 2015(平成27)年度 日本生活文化史学会賞

    2015年度の日本生活文化史学会賞は、中町泰子氏『辻占の文化史 -文字化の進展から見た呪術的心性と遊戯性』(ミネルヴァ書房、2015年)に授与されました。

  • 2015年度 日本生活文化史学会大会・総会のお知らせ

    ◆ 大会・総会 (参加費 一般2000円、学生500円)  
      日 時 平成27年9月27日(日) 10時より(予定)
      場 所 神奈川大学 横浜キャンパス1号館8階      
    横浜市神奈川区六角橋3−27−1
    (東横線白楽駅下車 徒歩15分/横浜駅よりバス・タクシー)
    ◆ 見学会 平成27年9月26日(土) 13時〜16時半 横浜三溪園
          ※本会顧問の平井聖先生の御解説を頂戴します。
    ◆ 懇親会 平成27年9月26日(土) 17時 横浜中華街(会費5000円)
    ◆ 大会・総会のプログラム プログラムは下記の通りになります。
      >>平成27年度大会・総会プログラム
      >>平成27年度研究発表プログラム
    [発表希望の方へ]
    発表をご希望の方は、発表要旨(B5用紙「2ページ」※本年より変更※、1ページあたり40字×30行、ヨコ書き1200字/印刷原稿1部ならびに電子データ)を事務局宛に8月20日(水)までにご送付ください。なお、手書き原稿ご希望の方は事前にお申し出ください。

  • 2014年度 日本生活文化史学会大会・総会プログラムの更新

    大会のページにプログラムの詳細情報を更新しました。
    >>大会
  • 学会の新役員が決定しました

    新会長として鳥越 皓之氏が就任しました。
    また、新たらしい理事・幹事等役員が決まりました。
    >>役員一覧
  • 事務局変更のお知らせ

    2014年4月から、日本生活文化史学会事務局が下記の通り変わります。

    〒221-8686
    横浜市神奈川区六角橋3-27-1
    神奈川大学工学部建築学科内田研究室内
    日本生活文化史学会事務局
    電話:045-481-5661 内線3433
    >>連絡先
  • 2014年度 日本生活文化史学会大会の開催について

    2014年度日本生活文化史学会大会は、
    京都ノートルダム女子大学を会場に、9月実施の予定です。
    >>大会詳細
  • 新刊情報

    学会員の植村和代先生が下記の本を出版されましたので、お知らせいたします。
    詳しくは『生活文化史』第67号掲載(2015年3月発行予定)の「自著を語る」をご覧ください。

    植村和代(著)『織物 (ものと人間の文化史169)』法政大学出版局、2014年12月


  • 第40回住総研シンポジウム
    「家族は虚像?新しい集住の行方 〜個と家族、主体 と世帯、I とWe の揺らぎ」開催のお知らせ

    >>詳細(住総研ホームページ)
    >>シンポジウム チラシ
    シンポジウムは一般財団法人 住総研の主催によるものです。 お問合せは住総研にお願いいたします。
  • 第39回住総研シンポジウム「住まいの主体性とは −「おや?」の契機としての 事象」
    開催のお知らせ

    >>詳細(住総研ホームページ)
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    シンポジウムは一般財団法人 住総研の主催によるものです。 お問合せは住総研にお願いいたします。